二人三脚

生徒と先生は二人三脚。

生徒のことをかわいいと思えば思うほど、よくその生徒のことを理解し、見極めなくては、と思うこの頃です。
生徒が人前で弾きたい、と思う曲がある。
それはかなり難しい曲。
たとえ話になりますが・・
1000m以下の山に軽装でしか登ったことのない人が、エヴェレストに急に登れるでしょうか?
装備もトレーニングもなしで、ただ、登りたいという気持ちだけで・・。
きっと滑って転んで、遭難して・・・命を落とすこともあり得るでしょう。
登頂に成功したアルピニストを端からみて、かっこいい、自分も登れる!と思うのは、大きな錯覚!
登りたいと言ったから、登らせてみるというのはどうでしょうか?
ちょっと怪我したくらいで帰ってくればよいのですが、その怪我が回復するまでに時間がかかるかもしれず、登って失敗した経験はただ「登れなかった」というトラウマになります。
まずその子が登れて無事に自力で帰ってこれる山から始めなくては。
決して低い山を飛ばしてエヴェレストには登れません。
体力相当の山に登って無事帰ってきてこそ、次はもう少し高い山に、となるのではないでしょうか?
エヴェレストより低い山だから価値がないということはないでしょう。
どんな山にもそこにしか、咲かない花があり、そこにしかない空気が漂っているのです。
それを楽しみましょう!

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