今回は小品のレコーディングです。
私の大好きな曲ばかり・・・。
でも、弾いていくうちにうまくいかず、どうして、私ってこう難しい曲が好きなのかな〜とドツボにはまってしまうこともしばしばでした。
録音の一日目はなかなかよいのが録れないことが多いらしく、2日目が山場で、3日目に1日目のやり直しをするパターンが多い、とスタッフからきいていました。
正にその通りでした。
2日目になってようやく調子が出てきました。
でも、かなりハードに弾いたので、夕方にはもう手がヘロヘロになってしまい、打ち切り。
3日目は、搬出があり、ゆっくりできないので、2日目が打ち上げということになりました。
スタッフと共に食事に行ったのは桐生切り込みうどんの店、「まつもと」。
何度も笠懸野文化ホールで録音セッションを経験している高木さんが、必ず行くというお店だそうです。
いやあ、こんなに太幅のうどんは初めてでした。でも、美味しかったぁ〜。
私はお酒はほとんど飲めないのですが、他の方達は飲んでいらっしゃいました。
「いやあ、飲めて良かった、良かった。うまくいっていない時は、チームワークが悪いということで、飲めないですからね〜」と高木さん。
3日目になり、ようやく、ピアノで出したい音が出るようになってきました。
もう、私ってなんてスロースターターなの!と思いましたが、それでも、そういう状態になれるところまで来れてよかったです。
楽しい曲を弾いている時は、本当に楽しく、笑みがこぼれて来てしまいました。
グリーグとか、メトネルとかね。
いいテイクがあると良いのですが・・・。
6時くらいには終えてください、と言われていたのですが、最後はあがきにあがいて、しつこくテイクを録りましたので、6時を過ぎてしまいました。
それでも、やはり音楽や音には、生命力が宿っていなくてはなりません。
ただ、間違いなく、音が並んでいるだけの演奏はつまらない。
ですから、とことんやって、気が済んだところで、やめました。
最近はあまり根をつめて練習することもしなくなったので、体力には全く自信がなく、全力で同じ曲を2回も弾けばもうダメかも〜と思っていましたが、愛飲しているパイロゲンをチビリチビリと飲みながらやりましたので、案外気力、体力が、持ちました。
素晴らしいピアノ、素晴らしいホール、素晴らしい調律師、素晴らしいディレクター、素晴らしいエンジニアに支えられ、無事に録音セッションを終えることができました。
感謝!!
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