エレーヌ・グリモー リサイタル

キッザニアのあと、風邪気味でしたが、葛根湯をガブガブのみ、YOSAに行ったら、すっかりよくなってしまいました。
娘も咳と鼻の症状があったのに、YOSAで、劇的によくなりました。
やはり、体を温めることですね!!
きょうは、一度生演奏を聴きたいと切望していたエレーヌ・グリモーの演奏会に、神奈川県立音楽堂まで行って参りました。
17日のサントリーホール公演は平日の夜でいけないので、わざわざ桜木町まで足を伸ばしました。
グリモーさんのいくつかのCD、you tubeの映像で演奏には接していましたが、生演奏は初めて・・・。
期待度も大きかったかもしれません。
何年ぶりかに訪れる県立音楽堂は、満席。
プログラムはモーツアルトのソナタ、ベルクのソナタ、リストのソナタ、バルトークのルーマニア民族舞曲。
ドレスでなく、パンツ姿で登場したグリモーさん。
情熱的な音楽創りは、期待を裏切るものではありませんでした。が・・・・・・・。
思っていたような美音ではありませんでした。
最初のモーツアルトからして、かなり骨太な作り。
うっとりするような音色で聞かせるタイプではないのかもしれません。
曲が進んでいくにつれ、だんだんピアノが締め上げられたような音になっていき、私の耳が閉じて行くかのように、音をキャッチしなくなっていってしまいました。
昔、大阪シンフォニーホールでチェルカスキーを聞いたことがあります。
その時はだんだんと私の耳が開かれていき、最後の方には、一番安い席(舞台から遠い席)にいたにもかかわらず音が私の耳元、近い感じで美しく鳴っていることに大きな驚きを覚えたものでした。
今回は、それと反対。
音量は鳴っている。でも、だんだん私の耳から離れて行く・・・。
聞こうと意識するのですが、つながることができませんでした。
聴衆の反応はすこぶるよく、アンコールも2曲。
CDを買ってサインに並ぶおじさま方の長〜〜〜〜い列。
ふ〜む。
考え込んでしまいましたよ。私がおかしいのか?
力のあるピアニストであることは勿論ですが、私の心のツボにはまる、というのではなく、残念ながら感動できないまま、帰ってきてしまいました。
力は認めるけど、すごく共感した、とか、すごく好き、とかいうのではなかった・・・。
ベルクは譜面を見て弾いていました。確かに暗譜で弾くのは怖い曲なのかも・・・。
私は、やはり「音」そのものに好みがあるのでしょうか?
なんだかもやもやしています。

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