シューマンのピアノコンチェルト室内楽版

2024年8月18日、豊川のコンサートで、シューマンのピアノコンチェルトを演奏しました。
本来ならオーケストラと弾く曲ですが、今回はヴァイオリニストの平光真彌さんが弦楽五重奏のためにオーケストラパートを編曲されたのです。
本邦初公開でした。
平光さんいわく、このメンバーでしかできないような編曲だそうです。
リハーサルの時から編曲に対する違和感は全くありませんでした。
いろいろとご苦労はあったのでしょうが、この五重奏のメンバーと演奏できて幸せでした。

さて、その本番ですが、昨年に引き続き豊川の小坂井文化会館、フロイデンホールで行われました。
Steinwayの52で始まる製造番号のピアノでしたが、去年は音の陰影が出しにくく、大きく出てしまうことが多い楽器で苦労しました。
今年は調律師さんにも大分手をいれていただきました。

それでもやはりどこかに不安があり、本番ではさまざまな葛藤が胸のうちにありました。
自分のiPadで簡単に録画したものをあとから聞き直し、Youtubeにアップするかどうか悩みました。

昔は母や妹が的を得た感想を言ってくれていたのですが、母は軽度認知障害となり、何を聴いても「素晴らしい」というようになり、当てにできなくなりました。
そして今回妹からは「なんか1楽章、指が絡まってるね・・・」と言われ、そうだよなぁ・・・とウジウジした気持ちになっていました。

娘は社会人1年生で、忙しい毎日をおくっているのですが、聴いてくれてこんなメッセージをくれました。
「久々にクラシック聴いて全身が浄化されるような気持ちになっている。。。やはり良いものだね。。。この曲好きなやつで嬉しい^_^」

そうなのか・・・・そういうふうに聴いてくれたのか・・・
と嬉しく思いました。

娘は昔から言葉が好きで、今はライターをしているのですが、昔小学生の頃に書いた手紙↓のことを持ち出してきて、「時の感想と同じなんだよね」と言うのでした。

すべてがうまくいっているわけではないけれど、こんな風に受け取ってくれる人がいるならばとも思い、Youtubeに公開することにしました。

ピアノを支えてくれた優しきメンバーたちにもとても感謝しています。
よろしければ、お聴きください。

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