ホームコンサート 田中あかねさんを迎えて

ピアニスト、田中あかねさんをお迎えしてホームコンサートを開きました。
震災のチャリティということで、音楽家である、私たちが考えた企画です。
20数年ぶりに聴く、旧友の演奏。
ベートーヴェン、シューマン、リストの作品。
木目調のスタインウェイB型から、美しい音色を引き出していらっしゃいました。
ドイツに長くいた、あかねさんの音楽は、日本人ばなれして、ドイツ的な魅力に溢れたものでした。
いろんな演奏は聴いているものの、何か私の考えも及ばないやり方で、語りかけてくるのです。
音楽の原語が違うとでもいうのでしょうか?

演奏の後は、ホームコンサートならでのお茶を飲みながらの歓談です。
最近リリースした田中あかねさんのCD「Zum Wald」について、語ってくれました。

彼女が帰った後、CDを聴いてたまげてしまいました。
ドイツグラモフォンにいた、ハインツ・ヴィルトハーゲンというエンジニアを迎えて制作したというこのCD、音が!!音が!!すごい。
まるで、あかねさんの内臓まで見えてしまうほどの(ちょっと変な表現か?)クリアで陰影のある素晴らしい響き。
少し離れてきいていると、部屋のどこかで実際にピアノがなっているような、響き。
あかねさんの話によると、「難しいところも一発で弾けてしまった」ほど、ヴィルトハーゲン氏との作業は素晴らしいものだったとか・・・。
これは、もっとよく話をきいてみる必要がありそうです。
エンジニアは、演奏するわけではなし、編集はするでしょうけど、そのエンジニアが、彼だったからという理由で、弾けてしまう、というのは、どういうことなんでしょう??
大変、衝撃的なCDでした。素晴らしいです。名演です
コンサート後、このCDをお求めになられた方は、素晴らしい宝物を手に入れたことと思います。
どちらかというと玄人好みの選曲ですし、ジャケットも、絵画を使っていて、あかねさんの写真は中に小さくのっているだけです。
「私は顔を売りたくないの」と言っていたあかねさんの、何か1本筋の通った音楽の中身で勝負する姿勢がここにも表れているんだな、と思いました。
あかねさんに乾杯!

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