このところ、いくつかの演奏会にでかける機会がありました。
そして、いろんなことを考えさせられました。
どの演奏会も水準は高く、演奏者の力量は高いものでした。
しかし・・・
すごい、とは思ってもまた聞きたいとは思わない、とか、上手とは思うけど感動しない、とか、心に来る演奏というものは難しいのだな〜と痛感せざるを得ませんでした。
人にはいろんな好みもあるし、その時の状態というのもあるでしょう。
疲れている時にパワフルすぎる演奏をきいても、もういい〜〜、やめて〜となってしまいます。
病気なのに、ステーキ食べなさいと出されているみたいで・・・。
本当に素晴らしい演奏とは、料理に喩えると、お腹いっぱい食べたのに吐きそうにならない、またその料理を食べたいと思えるような、そんな演奏なのではないかにゃ〜。
まあ、これは大いに主観が入っていますが・・・。
個人的には、やはりピアノだと美しい音に惹かれますね。
迫力あってもピアノが悲鳴をあげているような演奏は、聞けません。
表現の強さは音量じゃないでしょう。
技術的にすごいことをやっていても、技術が表立っていて、ものすごい速さだったりすると、取り残されて行く気がすることもあります。
あちらは熱演でも、ますますこちらはしらけていってしまう・・・。
しかし、人はいろいろです。
隣ではそういう熱演に感動して涙ぐんでいる聴衆がいたりするわけですからね・・・。
そういう人に水をさすつもりはないんですが・・・。
今日は、日下紗矢子さんのヴァイオリンとアレッシオ・バックスさんのピアノのコンサートにいったんですが、よかったですね。
久しぶりによかったな、と思いながら会場をあとにしました。
ずっと最後まで拍手していました。
ご活躍お祈りしています。特に日下さん・・・。
コメント